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皆さんこんにちは!
総合卸サクラです。
~使いやすい袋に~
押出成形によってつくられたポリエチレンフィルムは、そのままではゴミ袋として使用できません。
フィルムを決められた長さに送り、底部分を熱で接着し、切断し、必要に応じて印刷や折り加工を行うことで、初めて使いやすい袋になります。
この工程を製袋といいます。
製袋工程では、袋の長さ、幅、底の強度、ミシン目の切れやすさ、印刷位置、折り方などを細かく管理します。
袋の底がわずかに接着不足でも、重いごみを入れたときに底が抜ける可能性があります。反対に、熱を加えすぎるとフィルムが溶けすぎて硬くなり、その部分から裂けやすくなることがあります⚠️
今回は、ゴミ袋を使いやすい製品へ仕上げる製袋・溶着・印刷技術について紹介します。
製袋工程では、押出成形されたフィルム原反を製袋機へ取り付けます。
原反ロールは重量があるため、専用のリフターやシャフトを使用して安全にセットします。
ロールの中心がずれていると、フィルムが斜めに流れ、袋の幅や印刷位置がずれる原因になります。
フィルムを複数のガイドローラーへ通し、しわやねじれがない状態で機械へ導きます。
原反の巻き方向を間違えると、印刷面や袋の表裏が逆になる場合があります。製品仕様を確認しながら取り付けることが重要です。
フィルムの端位置をセンサーで検知し、自動的に左右位置を修正する装置もあります。
薄いフィルムはわずかな張力差で蛇行するため、原反のブレーキやローラーの平行度を調整します。
ゴミ袋の一枚あたりの長さは、製袋機がフィルムを送る距離によって決まります。
サーボモーターなどを使い、設定された長さだけフィルムを正確に送ります。
送り量に誤差があると、袋の長さがばらつきます。指定サイズより短い袋は容量が不足し、長すぎる袋は材料を余分に使用します。
ロールタイプのゴミ袋では、一枚ごとにミシン目を入れながら連続して巻き取ります。ミシン目の間隔も、袋の長さと一致させる必要があります。
印刷されたフィルムを製袋する場合は、印刷マークをセンサーで読み取り、その位置に合わせて切断します。
フィルムが伸びたり滑ったりすると、印刷と切断位置がずれることがあります。
送りローラーの圧力や表面状態を管理し、フィルムを傷つけず、確実に送ることが重要です。
ゴミ袋の底部分は、熱と圧力を加えてフィルム同士を溶着します。これをヒートシールといいます。
加熱されたシールバーをフィルムへ押し当て、樹脂表面を溶かし、冷却しながら一体化させます。
シール温度が低すぎると、フィルム同士が十分に接着せず、使用中に剥がれる可能性があります。
高すぎる場合は、フィルムが溶けすぎて薄くなり、シール部分のすぐ横から裂けることがあります。
シールバーを押し当てる時間や圧力も重要です。
機械を高速で動かすほど、一回の溶着に使える時間が短くなります。生産速度を上げながら必要な強度を確保するには、温度、圧力、冷却のバランスを調整しなければなりません⚙️
使用する樹脂やフィルム厚さによって、適切な条件は異なります。
ゴミ袋へ重いごみを入れると、底部分へ大きな力がかかります。
底のシールが細すぎたり、一部分だけ弱かったりすると、そこから袋が開いてしまいます。
シール幅や形状を調整し、荷重を広い範囲へ分散させます。
袋の底を一直線に閉じる平シールのほか、袋の形状や用途に応じてさまざまな加工方法があります。
大型の業務用袋では、底部を複数回シールしたり、強度を高めた形状を採用したりする場合があります。
生ごみなど水分を含むものを入れる袋では、液体が漏れにくいシール品質も必要です💧
シール後の袋へ空気や水を入れ、漏れがないか確認する試験を行うこともあります。
完成直後は接着しているように見えても、時間が経つと剥がれる場合があります。温度変化や荷重を考慮した品質確認が重要です。
ヒートシールを繰り返すと、シールバーへ溶けた樹脂や汚れが付着します。
汚れがあると熱が均一に伝わらず、シール部分に接着不良が発生します。
定期的に設備を停止し、シールバーや周辺部品を清掃します。
シールバーが傾いている場合も、一方だけ強く接着され、反対側が弱くなることがあります。
フィルム幅全体へ同じ圧力がかかるように、左右の高さや平行度を調整します。
ヒーターや温度センサーが劣化すると、設定温度と実際の温度に差が生じることがあります。
温度計などを使って確認し、異常があれば交換します。
製袋機の表示温度だけを信じるのではなく、実際のシール状態を確認することが大切です。
溶着したフィルムは、指定された位置で切断されます。
切断刃が摩耗すると、切り口に糸状の樹脂が残ったり、完全に切れなかったりします。
袋同士がつながったままになれば、使用時に取り出しにくくなります。
刃の切れ味、位置、角度を調整し、フィルムをきれいに切断します。
ロールタイプの場合は、完全に切り離さず、ミシン目だけを入れます。
ミシン目が弱すぎると、袋を引き出しただけで途中から破れます。強すぎると、切り離す際に大きな力が必要になり、袋本体まで裂けることがあります。
切れ目と残す部分の間隔を調整し、使いやすい強度へ仕上げます😊
同じフィルムでも厚さや樹脂配合によって切れ方が違うため、製品ごとに刃やミシン目条件を変えます。
ゴミ袋は、平らな状態だけでなく、折りたたんだ状態やロール状で販売されます。
一枚ずつ取り出す平袋では、一定枚数を重ね、中央や複数箇所で折りたたむことがあります。
折り位置がずれると、包装後の見た目が悪くなり、袋を取り出しにくくなります。
ロール袋では、筒状または平らなフィルムを細く折りたたみ、芯へ巻き取ります。
ロールの巻きが硬すぎると、袋を引き出しにくくなります。緩すぎるとロールが崩れ、包装しにくくなります。
ロール端面をそろえ、一定の直径と硬さに巻き取る技術が必要です🌀
自治体指定袋などでは、決められた枚数を正確に数えて折りたたみ、外袋へ包装します。
枚数不足や過剰がないように、センサーやカウンターを使用します。
自治体指定のゴミ袋や事業用袋には、自治体名、容量、分別区分、注意事項、会社名などが印刷されています。
ポリエチレンフィルムは、そのままではインキが密着しにくい材料です。
表面にインキが付きやすくなる処理を施し、フレキソ印刷などの方法で文字や模様を印刷します。
フレキソ印刷では、柔らかい版へインキを付け、回転するローラーによってフィルムへ転写します。
印刷圧力が強すぎると文字がつぶれ、弱すぎるとかすれます。
インキの粘度、乾燥速度、版の状態、フィルムの走行速度などを管理します。
複数色で印刷する場合は、それぞれの色の位置を正確に合わせる必要があります。
位置がずれると文字や図柄が二重に見え、製品不良になります。
印刷直後のインキが十分に乾燥していない状態でフィルムを巻き取ると、印刷面が裏側へ移ったり、フィルム同士が貼り付いたりします。
温風などを使ってインキを乾燥させてから巻き取ります。
乾燥温度が低すぎるとインキが残り、高すぎるとフィルムが伸びたり変形したりする可能性があります。
印刷速度を上げるほど乾燥時間が短くなるため、風量や温度を調整します。
使用するインキによっても乾燥条件は異なります。
食品に近い場所で使用される袋や環境配慮型製品では、インキの種類や溶剤の管理にも注意します🌱
印刷後は、文字が読めるか、こすっても剥がれないか、色が指定どおりかを確認します。
ゴミ袋には、用途に応じてさまざまな特殊加工が施されます。
袋の上部に持ち手を付けたタイプ、口を結びやすい形状にしたタイプ、空気を抜くための小さな穴を設けたタイプなどがあります。
穴あけ加工では、指定された位置に刃やパンチを当てます。
刃が摩耗すると、切り抜いた樹脂が袋へ残ったり、穴の周囲から裂けたりすることがあります。
持ち手付き袋では、重量が集中する部分を補強しなければなりません。
便利な形状にするだけでなく、使用中に破れない強度を確保することが重要です。
ひもを通した巾着型の袋などでは、ひもの長さ、通し方、抜け止めの状態も確認します。
ポリエチレンフィルムは、ローラーや設備との摩擦によって静電気を帯びやすい材料です。
静電気が強いと、袋同士が密着して一枚ずつ分離しにくくなります。
ほこりや小さな異物を引き寄せ、製品へ付着させることもあります。
製袋機の搬送が不安定になり、フィルムが蛇行したり、枚数のカウントを誤ったりする場合もあります。
静電気除去装置やアースを使用し、電気を逃がします。
工場内の湿度が低い冬場は静電気が発生しやすいため、季節に応じた対策が必要です。
押出成形されたフィルムがどれほど丈夫でも、底のシールが弱ければゴミ袋として安心して使用できません。
袋の長さ、溶着温度、切断位置、ミシン目、印刷、折り加工などを正確に管理することで、初めて使いやすい製品になります。
ゴミ袋製造業における製袋技術は、フィルムを単に切って閉じる作業ではありません。
熱、圧力、速度、張力、刃物、印刷を組み合わせ、袋一枚一枚を同じ品質へ仕上げる技術です。
普段何気なく取り出し、広げ、結んでいるゴミ袋の使いやすさは、製袋工程の細かな調整によって生み出されているのです✂️🛍️✨