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総合卸サクラのよもやま話~真空袋の発明~

皆さんこんにちは!

総合卸サクラ、更新担当の中西です。

 

総合卸サクラのよもやま話~真空袋の発明~

 

今回は、冷蔵庫の中でもよく見かける“あのアイテム”──真空袋(バキュームパック)の誕生と発展の背景について深く掘り下げていきます。

私たちの食材を新鮮に保ち、調理や物流、さらには医療現場まで支える「真空袋」。しかし、そこに至るまでの歴史は、戦争・化学技術・食文化の変化と密接に関わっているのです。


◆ 真空保存という発想のルーツ

◉ 空気=劣化の原因

食材が腐敗する大きな原因は「空気中の酸素」による酸化や、微生物の繁殖です。これを防ぐため、古来から人類は様々な保存方法を工夫してきました。

  • 塩漬け・燻製(脱水・殺菌)

  • 油漬け(空気との接触遮断)

  • 瓶詰め(湯煮して密封)

これらの手法はいずれも、「空気を遮断する=保存性を高める」という真理に基づいています。真空保存のアイデアは、この延長線上にあります。


◆ 真空袋の誕生と技術的進化

◉ 1950年代:プラスチックと真空技術の融合

本格的な「真空袋」の登場は、1950年代のアメリカにさかのぼります。戦後、軍事技術として発展したプラスチック成形技術と、工業用の真空装置が、食品包装技術として民間へと応用され始めたのです。

  • 透明で柔軟なポリエチレンやナイロンのフィルムが登場

  • 二重・三重構造により、酸素透過率を限りなく低く

  • 食品用の真空パック機も開発され、商業利用が拡大

この頃に開発された真空袋は、特にハムやチーズなどの加工食品の保存性を飛躍的に高め、流通と消費の大革命をもたらしました。


◆ 日本での普及と発展

◉ 昭和40年代(1960〜70年代)高度経済成長とともに

日本で真空袋が普及し始めたのは、スーパーマーケットが急増した昭和40年代ごろです。以下の要因が後押ししました:

  • 食品の大量生産・広域流通のニーズ拡大

  • 冷蔵庫の普及による家庭内保存の技術革新

  • 弁当・冷凍食品・レトルト商品の市場成長

この流れの中で、真空包装は「鮮度を守るだけでなく、衛生性・効率性・ブランド価値を高める技術」として重宝されるようになります。


◆ 真空袋の多様な用途と進化

現代の真空袋は、単なる保存袋ではなく、様々な機能と役割を持つようになりました。

◉ 1. 食品用途

  • 生鮮肉・魚の長期保存(冷凍焼け防止)

  • Sous-vide(低温調理)での利用

  • 酸素遮断・抗菌・脱臭効果のある多層構造袋

◉ 2. 医療・工業用途

  • 医療器具や薬品の滅菌パッケージ

  • 精密機器の防湿・防塵保護

  • 衣類や寝具の圧縮保存袋としての家庭用応用

また、環境配慮の観点から、バイオマス素材やリサイクル可能な真空袋の開発も進んでいます。


◆ 真空袋が変えた社会の姿

真空袋の登場は、私たちの生活に次のような大きな変化をもたらしました:

変化 内容
食の流通革命 遠方の産地から新鮮な食材を安定供給
食品ロス削減 鮮度保持により、廃棄率を低下
家庭の時短化 作り置き・冷凍保存の精度向上
非常用・災害用の備蓄 レトルト食品や保存食の長期保管に対応

特に近年では、パンデミックや災害などの非常時における食料備蓄の観点からも、真空包装の重要性が再認識されています。


◆ おわりに──“袋の中の技術”が、暮らしを支えている

真空袋は、単なる「袋」ではありません。それは空気との戦いを制し、時間と衛生をコントロールする科学の結晶です。

私たちが当たり前のように使っているその袋の中には、

  • 素材開発の技術

  • 食品安全の思想

  • 暮らしの安心を守る工夫

といった、人間の知恵と工業の進歩が詰まっているのです。

💡 ほんの一枚の袋が、食を守り、生活を豊かにする。

そんな視点で、今日も冷蔵庫の中をのぞいてみませんか?

 

総合卸サクラではポリ袋・ゴミ袋の専門店として数多くの商品をお取り扱いをしております♪

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以上、総合卸サクラのよもやま話~ゴミ袋~でした。 次回も乞うご期待ください!

 

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