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皆さんこんにちは!
総合卸サクラ、更新担当の中西です。
総合卸サクラのよもやま話~現状と課題~
ゴミ袋製造業は、日常生活に欠かせない消耗品を供給する「縁の下の力持ち」ともいえる業界です。安定需要が見込まれる一方、原材料価格の高騰、環境規制の強化、人手不足など、現代の製造業が抱える複合的課題に直面しています。
ゴミ袋製造業の現状とその課題を多角的に分析し、今後の方向性について考察します。
目次
全国の家庭・自治体・企業において「毎日使用される消耗品」
公共入札やOEM製造を中心に一定の受注が確保されやすい
家庭用(自治体指定袋)
業務用(病院・店舗・飲食業)
特殊用途(建築現場用・バイオ系・強度タイプ)
バイオマスプラスチック使用の義務化(例:一部自治体の指定袋)
プラスチック資源循環促進法の影響拡大
ポリエチレン(PE)は石油由来の素材。原油価格が変動するたびに製造コストに直撃。
中国や中東地域からの原材料供給に依存しており、地政学リスクや物流問題が価格と納期に影響。
バイオマスPEや再生PEの導入が進む
しかし「コスト増」や「加工難度の上昇」が問題に
2022年施行「プラスチック資源循環促進法」では製造業者にも責任が及ぶ
一部の自治体では「非バイオ袋不採用」など厳しいルールを設けるケースも
製造現場の多くは中高年が中心。若手人材の確保が困難で、技能継承が危機的状況に。
押出・成形・印刷など各工程が属人的で、「標準化・自動化」が進みにくい構造。
製品差が見えにくいため、価格勝負になりやすく利益率が圧縮。
環境対応・安心安全・国産品質など、「差別化要素の明確化」が求められている。
自動巻き取り機、AI検品システム、IoTによる稼働管理などの導入が鍵
熟練工のノウハウをデジタル化する取り組みが期待される
バイオマス配合率を高めた新製品開発
使用済み袋の回収〜再資源化のループ構築
香り付きゴミ袋、抗菌袋、透け防止袋などの機能性重視型が増加傾向
ゴミ袋製造業は、社会インフラの一端を担う重要な存在であると同時に、「変化への対応」が求められる転換期にあります。素材・技術・人材・環境の4つの視点から、今後の競争力強化と持続可能な製造体制の確立が鍵を握るといえるでしょう。
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