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総合卸サクラのよもやま話~素材ごとの特徴~

皆さんこんにちは!

総合卸サクラ、更新担当の中西です。

 

総合卸サクラのよもやま話~素材ごとの特徴~

 

ゴミ袋は私たちの生活に欠かせない存在ですが、その背後では「素材選定」が製造業にとって重要な課題となっています。強度・柔軟性・コスト・環境性能など、素材によってその特性は大きく異なり、適材適所の判断が製品の品質と信頼に直結します。

ゴミ袋製造に使われる代表的な素材ごとの特性と、実務における選び方のポイントを詳しくご紹介します。


1. 高密度ポリエチレン(HDPE)|シャカシャカした感触の定番素材

  • 特徴

    • 高い引っ張り強度

    • 軽くて硬めの質感

    • 耐ピンホール性に優れ、穴が空きにくい

  • 用途例

    • コンビニ袋

    • 厨房・オフィス用のゴミ袋

  • 長所

    • 薄くても強度があり、コスト効率が高い

  • 短所

    • 透明性が低く、しなやかさに欠ける


2. 低密度ポリエチレン(LDPE)|柔らかく透明感のある素材

  • 特徴

    • 柔軟性と伸びがある

    • しっとりした手触り

    • 印刷適性が高い

  • 用途例

    • 透明のごみ袋(自治体指定袋など)

    • 重量物を入れるゴミ袋

  • 長所

    • 加工性に優れ、耐寒性・耐衝撃性が高い

  • 短所

    • HDPEに比べてややコスト高


3. 直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)|LDPEより強くて柔らかい素材

  • 特徴

    • LDPEより高い引張強度と耐パンク性

    • 加工条件により硬さ調整が可能

  • 用途例

    • 重量物用ごみ袋、業務用厚手袋

  • 長所

    • LDPEよりも強く、HDPEよりもしなやか

  • 短所

    • 均質なフィルムが得にくく、製造に技術が必要


4. バイオマスプラスチック(主に植物由来ポリエチレン)|環境配慮型素材

  • 特徴

    • サトウキビやトウモロコシ由来の原料を使用

    • 燃焼時にCO₂排出量を抑えられる

  • 用途例

    • 環境配慮型商品、企業ブランド向け製品

  • 長所

    • サステナブルで企業イメージ向上に貢献

  • 短所

    • 石油由来に比べて原価が高く、供給安定性に課題


5. 再生ポリエチレン(リサイクル原料)|循環型社会対応素材

  • 特徴

    • 工場スクラップや回収品を再生加工

  • 用途例

    • 業務用黒色ゴミ袋、産業用袋

  • 長所

    • 廃プラ削減に貢献、コスト抑制が可能

  • 短所

    • 色ムラや臭いのリスク、安定供給が難しい


素材別の比較表

素材名 強度 柔軟性 コスト 環境性 用途例
HDPE 普通 コンビニ袋、薄手袋
LDPE 普通 透明袋、家庭用
LLDPE 普通 業務用厚手袋
バイオマスPE 環境配慮商品
再生PE 低〜中 中〜高 黒袋、業務用袋

製造現場での素材選定のポイント

ゴミ袋の素材選定は「目的(用途)」×「コスト」×「環境意識」のバランスが鍵となります。大量製造が前提のゴミ袋では、安定供給と品質管理が不可欠であり、近年では環境配慮とコスト効率の両立が求められる時代に突入しています。

 

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